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乳腺外科乳癌手術

Bp + SNB

乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検

乳癌に対して、腫瘍の周囲だけを切除して乳房を温存し、最初に転移するリンパ節(センチネルリンパ節)を調べる手術。所要時間は1.5〜2時間程度。放射性同位元素や色素を使うため、その取り扱いと術中迅速病理の段取りがポイント。

ここは要注意!

  • 切除標本の向きを間違えると断端評価ができず、再手術になることがある。
  • 色素によるアナフィラキシーは投与から数分〜数十分で起きる。投与後の観察を怠らない。
  • 上肢の過外転は腕神経叢損傷につながる。角度を目測で済ませない。
  • 患側上肢は術後、採血・血圧測定を避けることが多い。申し送りに明記する。

体位・麻酔・皮膚消毒

体位

仰臥位。患側上肢を外転させて肩の高さに固定する(外転は90度以内。過外転は腕神経叢損傷の原因)。患側の背部に枕を入れることもある。

麻酔

全身麻酔(気管挿管)。傍脊椎ブロックなどを併用することもある。

皮膚消毒

患側の頸部〜臍レベル、腋窩を含めて上腕まで。腋窩をしっかり露出させる。

必要物品・器械

基本セット

  • 乳腺手術セット
  • 小自動開創器、剥離剪刀、コッヘル・ペアン
  • 持針器・鑷子

特殊器械

  • ガンマプローブ(放射性同位元素法でセンチネルリンパ節を探す)
  • 色素法を用いる場合の色素(インジゴカルミン、パテントブルーなど)
  • 電気メス、バイポーラ
  • 術中迅速病理の検体運搬体制
  • マーキング用のクリップ(切除断端の目印)

ディスポーザブル製品

  • 検体容器(切除標本用・センチネルリンパ節用を分ける)
  • 切除断端マーキング用の糸やクリップ
  • ドレーン(腋窩郭清を追加した場合)
  • 皮下縫合糸・皮膚接合用テープ(整容性に配慮)

器械出し看護師のポイント

  1. 切除標本の向き(頭側・尾側・皮膚側・胸壁側)が病理診断に直結する。マーキングの方法を術者と確認し、間違えない。

  2. センチネルリンパ節は術中迅速病理に出す。摘出したら乾かさず、直ちに提出する。

  3. 術中迅速の結果によって腋窩郭清の追加が決まる。結果待ちの間に郭清用の器械を準備しておく。

  4. 色素を使う場合は術野・ドレープ・手袋が染まる。清潔野の識別が難しくなるため注意する。

  5. 検体は「部分切除標本」と「センチネルリンパ節」で容器も扱いも別。混同しない。

  6. 整容性が重視される。皮膚の縫合材料と方法を術者に確認しておく。

外回り看護師のポイント

  1. 放射性同位元素を使用する場合は、被曝管理と廃棄のルール、ガンマプローブの取り扱いを事前に確認する。

  2. 色素法ではアナフィラキシーが起こりうる(特にパテントブルー)。投与後のバイタル変化と皮疹を注意深く観察する。

  3. 上肢の外転は90度以内。過外転による腕神経叢損傷は術後に長く残る。

  4. 術中迅速病理は提出から結果まで20〜40分程度かかる。結果を待つ間の段取りを術者と共有する。

  5. 検体の取り違えは治療方針を誤らせる。氏名・部位・左右を二人で声に出して確認する。

  6. 患者にとって精神的負担の大きい手術。術後の説明や不安への配慮を申し送りに含める。

  7. 予測される合併症:出血、リンパ漏、上肢のリンパ浮腫(郭清追加時)、創感染。

緊急時の対応

  1. 色素によるアナフィラキシー(血圧低下・皮疹・気道浮腫):直ちに投与を中止し、アドレナリン・輸液・救急カートを準備する。

  2. 術中迅速で断端陽性・リンパ節転移が判明したら、追加切除や腋窩郭清の器械とドレーンを速やかに準備する。

  3. 出血時は電気メス・バイポーラ・結紮糸を追加し、必要に応じて創を広げる準備をする。

  4. 検体の取り違えが疑われたら、すぐに手を止めて全員で確認する。曖昧なまま進めない。

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今日もおつかれさま。ひとつ覚えたら、明日はもう少しラクになります。