形成外科顔面・骨
顔面骨骨折
外傷による頬骨・眼窩・鼻骨・下顎骨の骨折に対して、骨折部を整復してプレートで固定する手術。所要時間は2〜4時間程度。眼窩底骨折では眼球運動障害、下顎骨折では咬み合わせの回復が目標になる。気道管理が難しいことがある。
体位
仰臥位+頭部を安定させる。術中に左右差や咬合を確認するため、頭位が動かないよう固定する。
麻酔
全身麻酔。下顎骨折や咬合の確認が必要な場合は経鼻挿管になる。顔面外傷では挿管そのものが難しいことがある。
皮膚消毒
顔面全体。眼・耳・鼻に消毒液が入らないよう保護する。腸骨や頭蓋骨から骨移植する場合はその部位も消毒する。
基本セット
特殊器械
ディスポーザブル製品
顔面骨用のプレートとスクリューは極小で種類が多い。使用順に並べ、サイズを復唱して渡す。
スクリューが小さく落下しやすい。落とすと探すのに時間がかかるため、置き場所を固定する。
眼窩底の操作では眼球のすぐ裏を扱う。術者が慎重になる場面では静かに、確実に器械を渡す。
顔面の皮膚縫合は整容性に直結する。極細の糸を絡ませず正確に渡す。
顎間固定を行う場合はワイヤーやゴムの本数をカウントする。
外傷手術のため汚染創のことがある。洗浄用の生食を十分に用意する。
顔面外傷では気道確保が難しい。挿管困難に備えた物品(ビデオ喉頭鏡、輪状甲状膜穿刺キット)を確認しておく。
頭部外傷や頸椎損傷の合併がないか、術前の画像と診断を確認する。
術後の顔面の腫脹が強く、気道が狭くなることがある。抜管後の呼吸状態の観察を強く申し送る。
顎間固定を行った場合は口が開かない。嘔吐時の窒息に備え、ワイヤーカッターの常備を申し送る。
整容性への不安が大きい。術後の腫れが引くまでの期間を説明できるよう把握する。
予測される合併症:眼球運動障害・複視、感染、プレートの露出、咬合不全、知覚障害(眼窩下神経など)。
術後の気道閉塞:直ちに応援を呼び、顎間固定を解除(ワイヤーカッター)し、再挿管または気管切開の準備をする。
術中・術後の球後血腫(眼球突出・視力低下):失明のリスクがある緊急事態。減圧処置の準備をする。
大量出血(顎動脈など):吸引と止血材を追加し、輸血と血管塞栓術(IVR)の可能性を想定する。
挿管困難が生じたら、輪状甲状膜穿刺・気管切開の物品を直ちに準備する。
このページの本文は特定の文献を書き写したものではないため、文ごとの一次出典はありません。下記は記述が正しいかを確かめるための公的資料です。実際の手順は必ず自施設の手順書と指導者の指示を優先してください。
リンクは2026年8月4日時点で実在を確認したものです。
今日もおつかれさま。ひとつ覚えたら、明日はもう少しラクになります。