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眼科前眼部

翼状片

翼状片手術

白目の組織が黒目に三角形に伸びてくる翼状片に対して、増殖した組織を切除し、再発予防のために自分の結膜を移植する手術。所要時間は30分〜1時間程度。局所麻酔で行い、再発率が高いため丁寧な操作が求められる。

ここは要注意!

  • 代謝拮抗薬は抗がん剤。曝露対策と塗布時間の管理を厳密に行う。
  • 左右の取り違えは取り返しがつかない。確認手順を1つも飛ばさない。
  • 移植片の裏表を間違えると生着しない。術者と必ず確認する。
  • 覚醒下では会話がすべて聞こえる。再発の可能性などの話題に配慮する。

体位・麻酔・皮膚消毒

体位

仰臥位。頭部を安定させ、顔が水平になるよう調整する。

麻酔

点眼麻酔+結膜下麻酔などの局所麻酔。患者は覚醒しており、会話がすべて聞こえている。

皮膚消毒

眼周囲の皮膚と結膜嚢内をポビドンヨードで消毒する。睫毛をドレープで巻き込む。

必要物品・器械

基本セット

  • 前眼部手術セット(極小の眼科用器械)
  • 有鉤鑷子、極小の剪刀、持針器

特殊器械

  • 手術用顕微鏡(眼科用)
  • 結膜移植片を採取するための剪刀と鑷子
  • 極小のバイポーラまたは焼灼器
  • 代謝拮抗薬(マイトマイシンC)を使用する場合の塗布用スポンジ

ディスポーザブル製品

  • 極細の縫合糸(8-0〜10-0)または組織接着剤(フィブリン糊)
  • 代謝拮抗薬(使用する場合は濃度と時間を厳密に管理)
  • 灌流液(BSS)
  • 術後の眼帯・点眼薬

器械出し看護師のポイント

  1. 代謝拮抗薬(マイトマイシンC)を使う場合は抗がん剤。濃度と塗布時間を確認し、時間を計測して声で伝える。

  2. 代謝拮抗薬に触れた器械・スポンジは分けて管理し、規定の方法で廃棄する。

  3. 採取した結膜移植片は非常に薄く、裏表が分からなくなりやすい。術者と向きを確認して扱う。

  4. 移植片を乾燥させない。生食で湿らせた状態を保つ。

  5. 器械は極小。落下すると手術が止まる。置き場所を固定する。

  6. 患者は覚醒している。器械音と会話を最小限にする。

外回り看護師のポイント

  1. 左右の取り違えを防ぐため、カルテ・同意書・マーキング・患者本人への確認をすべて照合する。

  2. 代謝拮抗薬を使用する場合は抗がん剤。調製・取り扱い・廃棄を施設の曝露対策ルールに従って行い、使用濃度と時間を記録する。

  3. 局所麻酔で覚醒している。顔にドレープがかかる閉塞感に配慮し、こまめに声をかける。

  4. 術後は充血と異物感が強く、痛みも出る。点眼と鎮痛の指示を申し送る。

  5. 再発率が高い疾患であることを患者が理解しているか、不安の有無を確認する。

  6. 予測される合併症:再発、感染、移植片のずれ・脱落、強膜の菲薄化(代謝拮抗薬使用時)。

緊急時の対応

  1. 患者の急な体動・咳:まず頭部を保持し、術者に器械を眼から離してもらう。

  2. 強膜穿孔が疑われたら、直ちに報告し、修復用の縫合糸と眼内の処置物品を準備する。

  3. 血管迷走神経反射(気分不良・徐脈):直ちに報告し、アトロピンなどの準備を確認する。

  4. 代謝拮抗薬が眼内に入った場合は大量の灌流液で洗浄する。準備を確認しておく。

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今日もおつかれさま。ひとつ覚えたら、明日はもう少しラクになります。