眼科後眼部
PPV
網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔などに対して、眼球内の硝子体を切除し、網膜の処置を行う手術。所要時間は1〜2時間程度。使用する機器と薬剤が多く、術後の体位保持の指導まで含めて看護の役割が大きい。
体位
仰臥位。長時間になるため頭部の安定と腰背部の除圧に配慮する。
麻酔
球後麻酔・テノン嚢下麻酔などの局所麻酔が中心。症例により全身麻酔。
皮膚消毒
眼周囲の皮膚と結膜嚢内をポビドンヨードで消毒する。
基本セット
特殊器械
ディスポーザブル製品
使用するゲージ(23G/25G/27G)で器械が全て変わる。術者の使用ゲージを術前に確認して統一する。
眼内に入れる薬剤・染色剤・ガスは種類も濃度も多い。渡す前に必ず薬剤名と濃度を復唱する。
タンポナーデ用ガスは濃度の調製を誤ると重大な合併症になる。調製手順を確認し、単独判断で作らない。
眼内レーザー使用時は顕微鏡の保護フィルターと室内の保護眼鏡を確認する。
器械はすべて極小で先端が繊細。落下・接触に細心の注意を払う。
手術の工程が多く長い。使用済みの器械を定位置に戻し、台の秩序を保つ。
眼内に使用する薬剤・ガスの種類と濃度を記録する。ダブルチェックの体制を必ず作る。
レーザー安全管理:室外表示、扉の管理、保護眼鏡の着用を確認する。
局所麻酔では患者が覚醒している。長時間の同一体位による腰背部痛に配慮し、声かけを続ける。
術後にガスやシリコーンオイルを入れた場合、うつ伏せなどの体位保持が数日必要になる。体位の指示を病棟と患者へ正確に伝える。
ガスを入れた患者は航空機搭乗が禁忌になる。退院指導につながる情報として申し送る。
眼圧上昇による疼痛・悪心が術後に起きうる。観察ポイントを申し送る。
予測される合併症:眼圧上昇、白内障の進行、再剥離、眼内炎、出血。
術中の眼圧急上昇・駆逐性出血:直ちに創閉鎖の物品を渡し、応援を呼ぶ。
網膜裂孔の追加・網膜剥離の進行では、レーザーや追加のタンポナーデ物質を速やかに準備する。
局所麻酔中の迷走神経反射(徐脈・悪心・血圧低下):直ちに報告し、アトロピンなどの準備をする。
球後出血(球後麻酔の合併症)では眼球突出と眼圧上昇が起きる。減圧処置の準備を行う。
このページの本文は特定の文献を書き写したものではないため、文ごとの一次出典はありません。下記は記述が正しいかを確かめるための公的資料です。実際の手順は必ず自施設の手順書と指導者の指示を優先してください。
リンクは2026年8月4日時点で実在を確認したものです。
今日もおつかれさま。ひとつ覚えたら、明日はもう少しラクになります。