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産婦人科婦人科(付属器)

卵巣嚢腫核出

腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術

卵巣にできた嚢腫を、卵巣そのものはできるだけ残して摘出する手術。若い女性が多く、妊孕性(にんようせい)の温存が重視される。所要時間は1〜2時間程度。嚢腫の内容物を腹腔内にこぼさないことが最大のポイント。

ここは要注意!

  • 嚢腫の内容物を腹腔内にこぼさない。回収バッグの準備が遅れると防げるものが防げなくなる。
  • 術中迅速病理の結果によって術式が大きく変わる(付属器切除や進行手術へ)。結果待ちの間の準備を想定しておく。
  • 若年患者の心理面への配慮を忘れない。術野の会話が本人や家族に伝わることを意識する。
  • 電気メスの使いすぎは卵巣機能を損なう。看護師も「残す臓器」であることを意識して介助する。

体位・麻酔・皮膚消毒

体位

砕石位+頭低位。TLHと同様に支脚器と下肢の圧迫、ずり落ちに注意する。

麻酔

全身麻酔(気管挿管)。

皮膚消毒

腹部(臍上〜恥骨)+外陰部・腟部。子宮マニピュレーターを使う場合は腟内も消毒する。

必要物品・器械

基本セット

  • 開腹基本セット(待機)
  • メス・剪刀・鑷子・持針器

特殊器械

  • 気腹装置、トロッカー(12mm×1、5mm×2〜3)
  • 腹腔鏡・カメラヘッド・光源ケーブル
  • 把持鉗子・剥離鉗子・腹腔鏡用剪刀
  • ベッセルシーリングシステムまたはバイポーラ(卵巣の熱損傷を最小限にする配慮が必要)
  • 腹腔鏡用持針器(卵巣縫合用)
  • 吸引洗浄装置

ディスポーザブル製品

  • 標本回収バッグ(内容物をこぼさないため必須)
  • 洗浄用温生食(大量に。内容物が漏れた場合の洗浄用)
  • 細い吸収糸(卵巣の縫合用)
  • 癒着防止材

器械出し看護師のポイント

  1. 嚢腫の内容物(特に皮様嚢腫やチョコレート嚢胞)が腹腔内に漏れると、化学性腹膜炎や癒着の原因になる。回収バッグを早めに準備する。

  2. 内容物が漏れた場合はすぐ大量洗浄が必要。温生食と吸引洗浄装置を即座に使える状態にしておく。

  3. 卵巣は残す組織。熱による損傷を避けるため、術者が電気メスの使用を最小限にする場面を理解しておく。

  4. 卵巣の縫合は細い糸を使う繊細な操作。糸を絡ませず、適切な長さで渡す。

  5. 摘出物は病理検査へ。嚢腫の壁と内容物の扱いを術者に確認する。

  6. 若年女性が多く、整容性(傷跡)にも配慮される。閉創時の皮膚縫合材料を確認しておく。

外回り看護師のポイント

  1. 若い患者が多く、妊孕性温存への不安が大きい。入室時の声かけと、術後説明の場を整えることも看護の一部。

  2. 砕石位+頭低位の体位管理は丁寧に。腓骨神経麻痺は術後の生活に長く影響する。

  3. 内容物が漏れた場合は洗浄量が一気に増える。温生食の追加を先回りして準備する。

  4. 検体(嚢腫)の取り扱いを確認する。悪性が疑われる場合は術中迅速病理に出すことがある。

  5. 術中迅速病理を行う場合は、提出から結果までの時間と連絡経路を把握しておく。

  6. 予測される合併症:卵巣機能低下、癒着、出血。術後の月経や妊孕性に関する不安に配慮して申し送る。

緊急時の対応

  1. 内容物の腹腔内漏出:直ちに大量の温生食を追加し、吸引洗浄を繰り返す準備をする。

  2. 術中迅速病理で悪性と判明したら、術式変更(付属器切除・大網切除など)に備えて器械と時間を確保する。

  3. 出血時は吸引とシーリングデバイスを追加し、開腹移行に備えて応援を呼ぶ。

  4. アナフィラキシー(ラテックスや薬剤)を疑う急変では、原因薬剤の投与を止め、救急カートを搬入する。

確認先・参考資料

このページの本文は特定の文献を書き写したものではないため、文ごとの一次出典はありません。下記は記述が正しいかを確かめるための公的資料です。実際の手順は必ず自施設の手順書と指導者の指示を優先してください。

リンクは2026年8月4日時点で実在を確認したものです。

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今日もおつかれさま。ひとつ覚えたら、明日はもう少しラクになります。