産婦人科の手術看護
産婦人科で行われる手術9件について、体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応を、 医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
産科1術式
婦人科(子宮)5術式
- 腹腔鏡下子宮全摘術TLH子宮筋腫や子宮腺筋症などに対して、腹腔鏡下に子宮を摘出し、腟から取り出す手術。所要時間は2〜3時間程度。砕石位・頭低位という特徴的な体位と、腟から操作する器械(子宮マニピュレーター)の扱いがポイント。
- 腹腔鏡下子宮筋腫核出術筋腫核出子宮筋腫だけをくり抜いて子宮を温存する手術。妊娠を希望する女性に選ばれることが多い。所要時間は2〜3時間程度。子宮は血流が豊富で出血が多くなりやすく、筋層の縫合と摘出方法(回収)が要点。
- 子宮頸部円錐切除術円錐切除子宮頸部異形成や上皮内癌に対して、子宮頸部を円錐状に切除して診断と治療を兼ねる手術。所要時間は20〜40分程度と短い。切除標本の向きの管理と、術後出血への備えがポイント。
- 子宮鏡下手術(粘膜下筋腫切除術)TCR子宮の内側にできた粘膜下筋腫やポリープに対して、腟から子宮鏡を入れて電気メスで削り取る手術。お腹を切らずに済む。所要時間は30分〜1時間程度。灌流液の吸収による水中毒(TUR症候群と同様)が最大の合併症。
- 腹式単純子宮全摘術ATH大きな子宮筋腫や腺筋症など、腹腔鏡では困難な場合に開腹で子宮を摘出する手術。所要時間は2〜3時間程度。靱帯を順にクランプ・切離・結紮していく定型的な流れで、器械出しはこのリズムを掴むことがすべて。