診療科をえらびなおす
産婦人科の手術看護
8 術式
産婦人科で行われる手術8件について、
体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応
を、医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
産科
1 術式
帝王切開術
C/S
経腟分娩が難しい場合に、下腹部と子宮を切開して児を娩出する手術。予定手術と緊急(超緊急を含む)手術があり、緊急では入室から児娩出までのスピードが求められる。母体と新生児の2人を同時にみる、オペ室では特殊な手術。
婦人科(子宮)
4 術式
腹腔鏡下子宮全摘術
TLH
子宮筋腫や子宮腺筋症などに対して、腹腔鏡下に子宮を摘出し、腟から取り出す手術。所要時間は2〜3時間程度。砕石位・頭低位という特徴的な体位と、腟から操作する器械(子宮マニピュレーター)の扱いがポイント。
腹腔鏡下子宮筋腫核出術
筋腫核出
子宮筋腫だけをくり抜いて子宮を温存する手術。妊娠を希望する女性に選ばれることが多い。所要時間は2〜3時間程度。子宮は血流が豊富で出血が多くなりやすく、筋層の縫合と摘出方法(回収)が要点。
子宮頸部円錐切除術
円錐切除
子宮頸部異形成や上皮内癌に対して、子宮頸部を円錐状に切除して診断と治療を兼ねる手術。所要時間は20〜40分程度と短い。切除標本の向きの管理と、術後出血への備えがポイント。
子宮鏡下手術(粘膜下筋腫切除術)
TCR
子宮の内側にできた粘膜下筋腫やポリープに対して、腟から子宮鏡を入れて電気メスで削り取る手術。お腹を切らずに済む。所要時間は30分〜1時間程度。灌流液の吸収による水中毒(TUR症候群と同様)が最大の合併症。
婦人科(付属器)
2 術式
腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術
卵巣嚢腫核出
卵巣にできた嚢腫を、卵巣そのものはできるだけ残して摘出する手術。若い女性が多く、妊孕性(にんようせい)の温存が重視される。所要時間は1〜2時間程度。嚢腫の内容物を腹腔内にこぼさないことが最大のポイント。
異所性妊娠 腹腔鏡下卵管手術
異所性妊娠
子宮外(多くは卵管)に着床した妊娠に対して、腹腔鏡下に卵管を切除または卵管を切開して妊娠組織を取り出す手術。破裂例は腹腔内に大量出血しており、緊急手術になる。スピードと出血対応がすべて。
骨盤臓器脱
1 術式
腹腔鏡下仙骨腟固定術
LSC
骨盤臓器脱(子宮や腟が下がってくる状態)に対して、腹腔鏡下にメッシュで腟を仙骨に吊り上げて固定する手術。所要時間は3〜4時間程度。高齢女性が多く、メッシュの取り扱いと縫合操作の多さが特徴。
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