診療科をえらびなおす
泌尿器科の手術看護
8 術式
泌尿器科で行われる手術8件について、
体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応
を、医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
経尿道手術
3 術式
経尿道的膀胱腫瘍切除術
TUR-Bt
膀胱の腫瘍を、尿道から内視鏡を入れて電気メスのループで削り取る手術。皮膚を切らない内視鏡手術で、所要時間は30分〜1.5時間程度。灌流液の管理と、切除片(検体)の回収がポイント。
経尿道的尿管結石砕石術
TUL
尿管や腎臓にできた結石を、尿道から細い内視鏡を入れてレーザーで砕き、取り出す手術。所要時間は1〜2時間程度。レーザーの安全管理と、砕石片の回収、術後ステント留置がポイント。
経尿道的前立腺切除術
TUR-P
前立腺肥大症に対して、尿道から内視鏡を入れて肥大した前立腺を電気メスで削り取る手術。所要時間は1〜1.5時間程度。TUR-Btと同じく灌流液の吸収(TUR症候群)に注意が必要で、切除量が多い分リスクは高い。
腹腔鏡・ロボット手術
3 術式
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術
RARP
前立腺癌に対して、手術支援ロボット(ダヴィンチなど)を使って前立腺を摘出し、膀胱と尿道をつなぐ手術。所要時間は3〜4時間程度。ロボットのドッキングと、強い頭低位での体位管理が看護師の最重要ポイント。
腹腔鏡下腎摘除術
腹腔鏡下腎摘
腎癌などに対して、腹腔鏡下に腎臓を摘出する手術。所要時間は3〜4時間程度。腎動脈・腎静脈の処理が最大の山場で、大血管に近いため出血のリスクが高い。後腹膜アプローチと経腹膜アプローチがある。
ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術
RAPN
小さな腎癌に対して、腎臓を全部取らずに腫瘍だけをくり抜いて腎機能を残す手術。所要時間は3〜4時間程度。腎動脈を一時的に遮断して切除・縫合するため、遮断時間(阻血時間)の管理が腎機能を左右する最大のポイント。
尿路結石(経皮)
1 術式
経皮的腎砕石術
PNL
大きな腎結石に対して、背中から腎臓へ直接トンネルを作り、内視鏡で結石を砕いて取り出す手術。所要時間は2〜3時間程度。腹臥位で透視を使いながら穿刺し、出血と感染のリスクが比較的高い。
膀胱・尿路変向
1 術式
膀胱全摘除術+回腸導管造設術
膀胱全摘
浸潤性膀胱癌に対して、膀胱と周囲のリンパ節を摘出し、小腸の一部を使って尿の出口(回腸導管)を作る手術。所要時間は6〜10時間と非常に長い。摘出・郭清・尿路再建・ストーマ造設と工程が多く、術後のストーマ管理まで看護の役割が広い。
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