泌尿器科の手術看護
泌尿器科で行われる手術9件について、体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応を、 医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
経尿道手術3術式
- 経尿道的膀胱腫瘍切除術TUR-Bt膀胱の腫瘍を、尿道から内視鏡を入れて電気メスのループで削り取る手術。皮膚を切らない内視鏡手術で、所要時間は30分〜1.5時間程度。灌流液の管理と、切除片(検体)の回収がポイント。
- 経尿道的尿管結石砕石術TUL尿管や腎臓にできた結石を、尿道から細い内視鏡を入れてレーザーで砕き、取り出す手術。所要時間は1〜2時間程度。レーザーの安全管理と、砕石片の回収、術後ステント留置がポイント。
- 経尿道的前立腺切除術TUR-P前立腺肥大症に対して、尿道から内視鏡を入れて肥大した前立腺を電気メスで削り取る手術。所要時間は1〜1.5時間程度。TUR-Btと同じく灌流液の吸収(TUR症候群)に注意が必要で、切除量が多い分リスクは高い。
腹腔鏡・ロボット手術3術式
- ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術RARP前立腺癌に対して、手術支援ロボット(ダヴィンチなど)を使って前立腺を摘出し、膀胱と尿道をつなぐ手術。所要時間は3〜4時間程度。ロボットのドッキングと、強い頭低位での体位管理が看護師の最重要ポイント。
- 腹腔鏡下腎摘除術腹腔鏡下腎摘腎癌などに対して、腹腔鏡下に腎臓を摘出する手術。所要時間は3〜4時間程度。腎動脈・腎静脈の処理が最大の山場で、大血管に近いため出血のリスクが高い。後腹膜アプローチと経腹膜アプローチがある。
- ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術RAPN小さな腎癌に対して、腎臓を全部取らずに腫瘍だけをくり抜いて腎機能を残す手術。所要時間は3〜4時間程度。腎動脈を一時的に遮断して切除・縫合するため、遮断時間(阻血時間)の管理が腎機能を左右する最大のポイント。