診療科をえらびなおす
耳鼻咽喉科の手術看護
8 術式
耳鼻咽喉科で行われる手術8件について、
体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応
を、医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
咽頭・喉頭・気道
4 術式
口蓋扁桃摘出術
扁摘
反復性扁桃炎や睡眠時無呼吸などに対して、口の中から口蓋扁桃を摘出する手術。小児にも成人にも行われる。所要時間は30分〜1時間程度。気道と同じ場所を扱うため、気道管理と術後出血への備えが最重要。
気管切開術
気切
長期の人工呼吸管理や上気道閉塞に対して、頸部から気管に穴を開けてカニューレを留置する手術。所要時間は30分〜1時間程度。気道そのものを扱うため、術中の気道確保が途切れる瞬間があり、オペ室で最も緊張する場面のひとつ。
喉頭微細手術
ラリンゴマイクロ
声帯ポリープや声帯結節、喉頭腫瘍に対して、口から硬い喉頭鏡(直達鏡)を入れ、顕微鏡下に声帯の病変を切除する手術。所要時間は30分〜1時間程度。気道を術者と麻酔科が共有する、特殊な状況の手術。
喉頭全摘術
喉摘
進行した喉頭癌に対して、喉頭をすべて摘出し、気管を首の前に縫い付けて永久気管孔を作る手術。所要時間は4〜8時間(頸部郭清や再建を伴うとさらに長い)。声を失うという大きな喪失を伴い、術後のコミュニケーション支援まで看護の役割が続く。
鼻・副鼻腔
1 術式
内視鏡下副鼻腔手術
ESS
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などに対して、鼻から内視鏡を入れて副鼻腔の病変を除去し、換気路を作る手術。所要時間は1〜2時間程度。眼窩と頭蓋底のすぐ隣を操作するため、合併症が重大になりうる繊細な手術。
頭頸部
1 術式
甲状腺葉切除術
甲状腺手術
甲状腺の腫瘍に対して、甲状腺の片葉(または全摘)を切除する手術。所要時間は2〜3時間程度。反回神経(声帯を動かす神経)と副甲状腺を温存することが最重要で、神経モニタリングを使用することが多い。
耳
2 術式
鼓室形成術
鼓室形成
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対して、鼓膜や耳小骨を再建して聴力の改善を図る手術。所要時間は2〜4時間程度。顕微鏡または内視鏡下のミリ単位の手術で、顔面神経のすぐ近くを扱う繊細な術式。
人工内耳埋込術
人工内耳
高度難聴に対して、耳の後ろの骨に受信装置を埋め込み、電極を蝸牛(内耳)に挿入して聴覚を回復させる手術。所要時間は2〜3時間程度。小児にも行われる。顔面神経のすぐ近くを削るため、モニタリングが必須。
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