診療科をえらびなおす
呼吸器外科の手術看護
5 術式
呼吸器外科で行われる手術5件について、
体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応
を、医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
肺
3 術式
胸腔鏡下肺葉切除術
VATS 肺葉切除
肺癌などに対して、胸腔鏡を使って肺葉とリンパ節を切除する手術。所要時間は3〜4時間程度。分離肺換気(片肺換気)で術側の肺を虚脱させて行うのが最大の特徴で、麻酔科との連携が欠かせない。
胸腔鏡下肺嚢胞切除術(自然気胸)
気胸手術
自然気胸に対して、破れた肺嚢胞(ブラ)を胸腔鏡下に切除し、再発予防の処置を加える手術。若い男性に多く、所要時間は1〜1.5時間程度。緊急で行われることもある。
胸腔鏡下肺区域切除術
区域切除
小型の肺癌に対して、肺葉より小さい単位(区域)で切除し、呼吸機能をより多く残す手術。所要時間は3〜4時間程度。区域の境界が目に見えないため、蛍光色素や送気で境界を出す工程が加わるのが肺葉切除との違い。
縦隔・胸膜
2 術式
縦隔腫瘍摘出術
縦隔腫瘍
胸腺腫や神経原性腫瘍など、心臓や大血管に囲まれた縦隔にできた腫瘍を摘出する手術。胸腔鏡・ロボット支援・胸骨正中切開など、腫瘍の位置により方法が変わる。重症筋無力症を合併した胸腺腫では、術後の呼吸管理が特に重要。
膿胸に対する胸腔鏡下郭清術
膿胸手術
胸腔内に膿が溜まった膿胸に対して、胸腔鏡で膿と線維性の膜(フィブリン被膜)を取り除き、肺を再膨張させる手術。所要時間は2〜4時間程度。感染した術野を扱うため、汚染管理と大量の洗浄が必要になる。
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