診療科をえらびなおす
脳神経外科の手術看護
8 術式
脳神経外科で行われる手術8件について、
体位・麻酔・必要器械・器械出しのポイント・外回りのポイント・要注意ポイント・緊急時の対応
を、医師向けの手技解説ではなく看護師の視点だけでまとめています。
脳血管
3 術式
開頭脳動脈瘤クリッピング術
クリッピング
脳動脈瘤(くも膜下出血の原因)に対して、頭蓋骨を開けて顕微鏡下に動脈瘤の根元をクリップで挟んで血流を遮断する手術。破裂例は緊急手術になる。顕微鏡操作と極細の器械、そして「静かな手術室」が求められる。
頸動脈内膜剥離術
CEA
頸動脈の動脈硬化によるプラーク(狭窄)を取り除き、脳梗塞を予防する手術。所要時間は2〜3時間程度。頸動脈を一時的に遮断するため、遮断中の脳血流の維持が最重要で、血圧管理が生死を分ける。
脳動脈瘤コイル塞栓術
コイル塞栓術
脳動脈瘤に対して、足の付け根の動脈からカテーテルを脳まで進め、瘤の中にコイルを詰めて血流を止める血管内治療。開頭しないが、血管撮影室(またはハイブリッド手術室)で透視を見ながら行い、被曝管理とヘパリン管理が要点になる。
外傷・水頭症
2 術式
慢性硬膜下血腫 穿孔洗浄ドレナージ術
CSDH ドレナージ
頭部外傷後しばらくして硬膜下にたまった血腫を、頭蓋骨に小さな穴を開けて洗浄・排出する手術。高齢者に多く、局所麻酔で行うことも多い。所要時間は30分〜1時間程度と短いが、患者が覚醒していることが多く声かけが重要。
脳室腹腔シャント術
V-Pシャント
水頭症に対して、脳室に溜まった髄液を細いチューブでお腹(腹腔)へ流す手術。所要時間は1〜2時間程度。頭・頸部・腹部の3か所を扱う手術で、感染すると全システムの入れ替えになるため、清潔操作が極めて重要。
腫瘍
2 術式
開頭腫瘍摘出術
開頭腫瘍摘出
脳腫瘍に対して開頭し、顕微鏡やナビゲーションを使って腫瘍を摘出する手術。所要時間は4〜8時間と非常に長い。ナビゲーション、神経モニタリング、術中迅速病理など多くの機器が関わり、外回りの段取り力が問われる。
経蝶形骨洞下垂体腫瘍摘出術
ハーディ手術
下垂体腫瘍に対して、鼻から内視鏡または顕微鏡を入れ、蝶形骨洞を通って腫瘍を摘出する手術。頭を開けずに済む。所要時間は2〜4時間程度。髄液漏と内頸動脈損傷が重大な合併症で、術後のホルモン管理も重要。
機能的脳神経外科
1 術式
脳深部刺激術
DBS
パーキンソン病や本態性振戦に対して、脳の深部に細い電極を留置し、胸部に埋め込んだ刺激装置から電気刺激を送る手術。所要時間は4〜6時間程度。電極の位置を確かめるため、術中に患者を覚醒させて症状を確認することがある。
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