整形外科外傷・骨折
橈骨遠位端 ORIF
転倒して手をついたときに多い手首の骨折に対して、手のひら側から進入してプレートとスクリューで固定する手術。所要時間は1〜1.5時間程度。透視を使い、手台(ハンドテーブル)の上で行う小さな術野の手術。
体位
仰臥位+患側上肢を手台に外転・回外位で固定。外転は90度以内にする。ターニケットを上腕に巻く。
麻酔
全身麻酔または腕神経叢ブロック(腋窩・鎖骨上)。ブロック単独で行うこともある。
皮膚消毒
患側の上腕(ターニケット下縁)〜手指まで。指の間まで丁寧に消毒する。
基本セット
特殊器械
ディスポーザブル製品
術野が小さく器械も小さい。落下すると探すのに時間がかかるため、置き場所を固定する。
スクリューの長さの確認が最重要。深度計の値を復唱してから該当長のスクリューを渡す(長すぎると腱を損傷する)。
プレートのサイズと左右(右手用・左手用)を必ず確認してから開封する。
透視を頻繁に使う。器械台の位置と退避動線を最初に決めておく。
キルシュナー鋼線は細く落下しやすい。使用本数と抜去本数をカウントする。
術後のシーネ固定に使う材料を、閉創前に準備しておく。
ターニケットの巻く位置・圧・開始時刻を記録する。上肢では加圧時間の管理をとくに厳密に。
上肢の外転は90度以内。手台の高さが合っていないと肩に負担がかかる。
腕神経叢ブロックのみの場合、患者は覚醒している。声かけと不安への配慮を行う。
透視の使用が多い。防護具の着用と、術野以外のスタッフの距離確保を徹底する。
術後は指の動き・色・しびれの観察が重要。神経障害や腫脹の早期発見につながる。
予測される合併症:正中神経障害(手根管症候群)、腱損傷・断裂、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、変形治癒。
駆血解除後の出血や血圧変動:麻酔科へ報告し、止血材と圧迫材料を準備する。
術中に骨折型が想定と違うと判明したら、追加のプレート・創外固定・骨移植材の手配を急ぐ。
神経損傷が疑われたら、術者へ報告し、修復用のマイクロ器械の準備を確認する。
術後のコンパートメント症候群を疑う所見(強い疼痛・腫脹・しびれ)は緊急。連絡経路を申し送る。
このページの本文は特定の文献を書き写したものではないため、文ごとの一次出典はありません。下記は記述が正しいかを確かめるための公的資料です。実際の手順は必ず自施設の手順書と指導者の指示を優先してください。
リンクは2026年8月4日時点で実在を確認したものです。
今日もおつかれさま。ひとつ覚えたら、明日はもう少しラクになります。